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2025.05.26
- コラム
【仕入レビュー】バイカラーの奇跡「アメトリン」5.36ctペンダント|K18WG・天然石の美学

本日は珍しい天然石が入荷しましたので、こちらの記事でご紹介させていただきます。
今回ご紹介する石はコチラ!綺麗に2層にわかれている摩訶不思議な天然石、その名も「アメトリン」です
「アメトリン(Ametrine)」は、1つの天然石の中にアメジスト(紫)とシトリン(黄)の両方の色を持つ希少なクォーツ系宝石。
この2色が明瞭に分かれて見えることは自然界では珍しく、まさに“バイカラーの奇跡”と呼ばれています。
アメジスト×シトリン=アメトリン かわいい名前です。
今回仕入したアメトリンジュエリー
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カラット数:5.36ct
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素材:K18WG(18金ホワイトゴールド)
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装飾:バゲットカット+ラウンドブリリアントカットのダイヤ計0.23ct(推定)
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カット:エメラルドカット(透明感と直線美を強調)
専門的な技術・鑑別ポイント
1. カットの精度
こちらのアメトリンはステップカット(エメラルドカット)によってバイカラーを縦方向に強調しており、光を通すことで色の変化が非常に映えます。
色分かれのラインも中央付近で整っており、それぞれの色味がハッキリ二層に分かれており、天然石としては非常に整った部類に入ります。
2. 宝石の裏側刻印
裏面には以下の刻印が確認できます
刻印 | 意味 |
---|---|
K18WG |
素材が18金ホワイトゴールドであることを示す |
5.36 |
アメトリンの正確なカラット数(5.36ct) |
D0.23 |
ダイヤモンドの合計カラット(0.23ct) |
このような詳細な刻印が入っていることで、素材・石のスペックが明確に保証されている点も信頼できます。
光と角度で変わる、アメトリンの“表情”
アメトリンの魅力はなんといっても、紫(アメジスト)と黄金(シトリン)の2色が1つの石に共存する神秘的な色彩。
そしてもうひとつの楽しみ方が、光を当てたり、角度を変えたりすることで見える表情の変化です。
今回の撮影では、いくつかの角度と照明環境で撮影してみました。
1. 正面+直射光(LEDライト下)
紫と黄金がくっきりと分かれ、まるで2つの石が溶け合っているような印象に。
光を受けた部分は内側から輝くように見え、透明度の高さと色のコントラストが際立ちます。
2. 斜め上から(自然光+間接光)
自然な光では、シトリン側の黄金色がやや柔らかくなり、全体が落ち着いた印象に。
角度をつけることで紫の中に青みが差し込んで見え、まさに“動く宝石”。
3. 側面からの撮影
エメラルドカットの**ステップ状のファセット(面取り)**が光を受けて反射し、まるで内部に階層があるかのよう。
この角度から見ると、黄→紫のグラデーションが縦に層のように並んで見え、非常に立体感のある印象になります。
このアメトリンは、ただの色石ではなく「光で描かれるアート」だと感じました。
照明の強さで色が浮き上がったり沈んだりする
見る角度によって色の領域や境界が変わって見える
周囲の明るさや背景色によって石全体の印象すら変わる
静止画なのに、まるで動いているような感覚になるのが不思議です。
とても素敵な天然石です
まとめ
このアメトリンは、ただのアクセサリーではなく「自然と人の技術の融合」と言える作品でした。
今後は、石単体のルースやリングも探してバイカラーコレクションを作っていく予定です。
そんな想いから、このアメトリンとの出会いは、単なる「ジュエリーの購入」ではなく、
色石の奥深さや、宝石一つひとつの個性に改めて魅了されるきっかけとなりました。
市場ではダイヤモンドやルビー、サファイアのような王道の宝石が注目されがちですが、
こうしたバイカラーや希少石の“ゆらぎ”や“揺らぎ”の美しさも、唯一無二の価値だと思います。
これからは、もっと色と表情で選ぶ宝石をテーマに、
アメトリンだけでなく、バイカラートルマリンやアンダリュサイト、カラーチェンジ系の石たちにも目を向けていきたいです。
また素敵な出会いがあれば、このブログでもご紹介していきますので、ぜひお楽しみに。